北のデザイン研究所    主宰:澁谷邦男

       http://www.kitanodesign.com

 上の写真は「大雪連峰の朝」:旭川の家から

 

「旭川公立ものづくり大学」をつくろうの市民運動、旭川市は有識者懇談会と市議会特別委員会設置に

 惜しまれて昨年(2015)亡くなられた長原實氏を中心に、東海大学芸術工学部が旭川から撤退を決めた8年前、法人会員300社個人会員約1500名の各界の賛同者とともに旭川に「公立ものづくり大学」をつくろう!と、市民運動を始めました。

雪の中街頭に立つなど地道に大学設立を要望する署名活動を展開した結果、4万3000余筆の署名が集まり、平成24年12月に西川旭川市長に提出し、市長は次の選挙で高等教育機関の設置を公約し当選、会はデザイン学部を擁する大学構想を市に提出しました。

その頃地元の私立旭川大学も公立化を要望、市はそれを含めて検討に入りました。

2017年3月から8月にかけて、9人の有識者による「旭川大学の公立化検討に関する有識者懇談会」が5回開かれ検討が始まりましたが、私もその一員に指名されました。その都度の懇談会の記録は、旭川市HPから見ることができます。

また、市議会に旭川大学の市立化を検討する特別委員会が3月24日に設置されました。

今後のポイントは、市が提示した4条件がクリアされるかですが、市民運動の立場からは、ものづくりデザイン系学部の基本的内容です。

 

署名で示された市民の皆様の賛同と長原さんの遺志を踏まえ、会は実現に向けて力強く活動を進めます。

今後もよろしくお願いします。

「日本•地域•デザイン史Ⅱ」完成! 発売開始

芸術工学会から、本邦初の地域デザイン史「日本•地域•デザイン史Ⅰ」に続き、待望の「日本•地域•デザイン史Ⅱ」が出版されました。

前巻の、旭川、山形、静岡、金沢、神戸に加えて、「Ⅱ」では函館、秋田、仙台・宮城、神奈川、名古屋、大阪、熊本をとりあげました。

 

110名の執筆者、350頁の大著です。

地域のこれからに取組むに、知恵の宝庫の扉を是非開けて下さい。

編集主幹の立場で編纂しましたが、神奈川の主筆も担当しました。

横浜をはじめ秋田、熊本などの家具の歩みも前回の旭川、神戸に続き紹介されています。

ご意見ご感想などいただければ幸いです。

芸術工学会地域デザイン史特設委員会

出版社 美学出版 URL www.bigaku-shuppan.jp/

A5版 350頁 2400円+(税)

全国主要書店とWeb書店で発売中。

 

 美学出版

〒164-0011 東京都中野区中央2-4-2 第2豊明ビル201

 Tel. 03-5937-5466/Fax. 03-5937-5469 

 

地域デザイン史の原点は2010年発刊の旭川デザイン史

人口減少など地域の厳しい環境の中で今後の方向を見いだすために、旭川デザイン協議会は、協会顧問の澁谷邦男が中心となり「旭川デザイン史」を編纂しました。総論、各論、年表からなる小冊子は2010年に発刊され、デザイン各界の反響を呼びました。

歴史をひも解くことで、旭川デザインが今日あるのは、行政の人材育成とIFDAなど地域のデザインに関する積極的活動があったからこそ、が明らかになったのです。「学ぶ」に値する歴史がつくられたのです。

旭川デザイン協議会 (ADA )  http://potato.hokkai.net/~ada/

 その編集の動機と内容は、

機関誌目次№93 - 社団法人・日本デザイン保護協会

でも紹介しましたが、その冊子を芸術工学会理事会に持参し、地域デザイン史編纂を提案し、学会内に特設委員会Ⅰの設置となりました。3年をかけて「日本•地域•デザイン史Ⅰ」(2013年)を編纂発刊し、さらに「日本•地域•デザイン史Ⅱ」(2016年)編纂につながりました。

日本で「地域デザイン史」研究が本格的に始まったのです。

 

松前紀男先生を追悼する特集号発刊

2016年1月日に逝去された元北海道東海大学学長・東海大学学長松前紀男先生との思い出の数々を、ごいっしょに充実した時間を過ごされた方々が綴る特集頁を、小川博先生と編集し芸術工学会誌71号に掲載しました。先生は、哲学とセンスと行動力と思いやり溢れる指導者でした。

友人長原實さんの「100年に一人の職人」発刊される

長原實さんが亡くなられて7ヶ月後の2016年5月、「100年に一人の家具職人」編著川嶋康男 新評論 が出版されました。

家具職人、デザイナー、経営者、市民運動家とさまざまは活動をされ、旭川家具を今日に導いた足跡が見事な文章で記され、地域デザイン、木工家具デザイン、地域文化に興味ある人の必読の書です。

278頁 定価2500円+税 全国主要書店 Web書店で購入できます。

 

テーマ「地域におけるデザイン•ものづくり教育機関の役割」芸術工学会旭川大会開かれる

2014年6月27日から3日間、旭川中心部フィールで地域のデザイン教育をテーマの芸術工学会大会が開催されました。

シンポジウムは、第1部は「問題提起」で、講演「地域視点からのデザイン教育体系再考」澁谷邦男、提言「旭川のデザイン高等教育の明日は」長原實が、第2部は伊藤友一、小山良榮、杉本啓維、太野垣陽介、宮地鎮雄、矢筈野義之によるパネルディスカッションが行われました。

夜の交流会は旭川デザインギャラリーで開かれ、翌日見学会は北海道ガーディニング:上野ファームと旭川家具:匠工芸を訪問しました。

 

東海大学旭川キャンパスの記録

㈶工芸財団発行の「INDUSTRIAL ART NEWS+産業工芸研究 NO.42」2013/9/15 に「東海大学旭川キャンパスの記録 澁谷邦男」が掲載されました。

「北の地に奇跡的に生れ輝いた学び舎は、ときのながれのなかでいま、閉じようとしている。しかしそれが目指したものは、種火のようにそこに残り…」の書き出しで始まり、最北の地のデザイン教育機関誕生の経緯、開学に伴う苦労、さまざまなチャレンジ、充実、現在に至る「失われた20年」と重なる厳しい期間までを、キャンパスと共に30年間歩んだ者の立場で記述したものです。キャンパスの地域への役割が大きかっただけに、理念を継承する「公立ものづくり大学(仮称)」をつくろうと、旭川では市民運動につながっていますが、地域のデザイン教育研究の充実を考える上で、歴史を辿ることから得られるものは少なくないと思います

㈶工芸財団 東京都渋谷区 kougeizaidan@s8.dion.ne.jp