庭と畑に居ると時間が経つのを忘れます

雪が解ける5月から、作物づくりとハーブやバラの花づくりにも多くの時間を割きます。「畑」はジャガイモ、トマト、枝豆、カボチャ、ズッキーニ、アスパラ、このところ大豊作のぶどうとブルーベリー、ハーブ類などで、ポリシーはあまり世話の必要ないもの。食事前にアスパラやレタスを摘んだり、圧力鍋でジャガイモをふかしたり、ジャムで保存したり、最近は乾燥機でドライ野菜やドライフルーツに手を出しています。「今年は一寸ハチが少ないなぁ」「連作障害かな」などとしたり顔でつぶやいたりして楽しんでいます。

天気のよい朝夕はなるべく外で食事です。

旭川は美味しい羊や豚が手に入り易く、つい庭で野菜とともにジュージューと…。特に羊は北海道の空気と会う感じです。

「ガーデン」は、福寿草、水仙に始まり、シーズン中はハーブ、バラはじめさまざまな花が次々と咲き、秋の菊まで途切れない半年です。

ホンダの耕耘機はたった年2回の出動ですが、ホンダの芝刈り機とともに体力の衰えをアシストするもので、助かります。(このところ実際は妻の厚子さんが80%で、私は20%の労働提供です)

春の土起こしと収穫期は特に人手が必要ですので是非お出掛け下さい。

写真:旭川の庭にて

耳が10代に シーメンス補聴器でオーディオが別物に

相変わらず旭川の家のグランドフロア(通称:土間)にある多目的工房では、オーディオ機器(タンノイとマッキントシュ)はエージングも進み、のびのびと大音響でクラシック音楽を奏でています。

積雪寒冷対応の家屋は断熱のための10〜30センチの壁天井と石の床、2重3重ガラスで、遮音効果があり、周囲の家とは若干離れていて、また冬は雪の壁が家を囲みますので、近所迷惑になることはありません。

新宿、お茶の水、吉祥寺での中古CD探しはやはり面白く、毎月10日間の東京滞在中に欠かせません。

しかし耳自体、ますます粒だちや高温の周波数特性が落ちています。4年前までほとんど諦めてかけていましたが、その後なんとシーメンスの補聴器により若い時の耳に戻りはじめたのが救いです。

救世主はシーメンス「ピュア」です。私の耳特性を測定して、イコライザーで12000ヘルツまでフラットに補正した周波数特性と粒だち密度高い補聴器をつけたところ、使っていたオーディオの音が、そして音楽会の音が全く別物になりました。

10代の頃ハイファイの音に感激したあの音、LPレコードに針を降ろしたときのクリアーな音が蘇ったのです。 30、40と歳をとるにしたがい音楽を聴く感激が徐々に薄れたのは、マンネリではなく、高音が聞き取れない、歪みが多くなったなどの耳の劣化が原因でした。76歳でも10代青春時の耳に戻れたのです。

眼鏡は生活必需品として普及していますが、補聴器は特殊扱いで、かつ多くメーカーの技術開発は ユーザー側からすると怠慢だと思います。会話はもとより音生活全般を豊かにしてくれたシーメンスに心から感謝しているこの頃です。そういえば欧州では音楽会会場で多くの方が補聴器をつけていました。

 

雪の中のドライブは格別です。とくに北海道北部は乾燥した雪と少ない交通量で、晴れた日など後ろに雪煙を上げながら気分爽快です。

私が半世紀弱前にデザインした初代1968年型日産ローレルを、教え子の田中さんが5年前に見つけてきて、そのドライブも楽しんでいます。

さすがにメンテには神経を使いますが、旭川日産本社に腕のいい方がいらして、またラジエターなど部品をつくってくれるところも道内にあり、あまり不安はありません。また札幌、小樽には同じ型式の私より遥かにベテランのローレルファンがいらして心強いかぎりです。

日常の愛車は共に年季の入ったプジョー、ボルボですが、さすがに13年経ったワゴンRは車椅子が後ろに載るスペーシアに替えました。北海道の高速道以外は路面があまり良くなく、ドイツ車よりフランス車や北欧の車が使い易く感じます。スペーシアは車椅子はまだ使いませんので耕耘機や肥料などを運んでいます。

 

スキーを大いに楽しみましたが、老化現象でゲレンデの起伏についていけなくなり、スポーツはゴルフに絞りました。幸い妻の厚子さんがメキメキ腕を上げ、セルフカートにつきあってくれています。

除雪は冬の楽しみのひとつです。ホンダの除雪機のおかげで、爽快な朝の雪はねから1日が始まります。温暖化で雪が湿っぽくなり一寸心配です。湿ると重くなり負担が増すからです。

30年近くになりますが以前、真冬、松前紀男先生と倉本聰さんのお宅を富良野に訪ねた時、うっかり前のめりのところに駐車しました。話がすんで「ではさようなら」と車を動かそうとしたところ我がBMWは後輪駆動で、後輪が空回りして出られません。しばらくして玄関があき、さもありなんと倉本さんがベンツゲレンデバーゲンの鍵を持って現れました。後向きにベンツにロープでつながれたBMWは、哀れにも雪の壁にボデイをこすりながら猛スピードで引っ張られ、プリンスホテルの入口の所にたどり着きました。

これは絶対倉本さんの、冬の楽しみのひとつ、だと思います。

写真

旭川の隣、美瑛は前田真三拓真館のある風景写真の世界の聖地です。今では全国から田園風景を撮影に多くの人が来ますが、30年前はごく限られた人のみが知る所でした。北北海道には季節を問わず時間を問わず場所を問わず天候問わずシャッターチャンスがありますが、いつも描いたイメージ通りの写真が撮れるわけではありません。したがって大抵二度三度と来ることになります。

私はフィルムの時代、よく畑の風景や小さな街、廃屋などを撮りました。最近は、厚子さんが庭に来る小鳥の撮影に熱中しています。冬、窓の外に雪でステージをつくり、室内からISO感度を若干上げてマシンガンを撃つように連写すのですが、シジュウガラ、ゴジュウガラ、コガラ、ヤマガラ、アカゲラの可愛く面白い写真が撮れはじめました。今シーズンから連射10枚/秒のソニーNEX-5Rも加わり、もっと色々な表情が撮れることでしょう。

厚子さんは-10度の屋外でステージづくりに熱中しています。

メルクリンZ

残り時間が少なくなるのに反比例して自由時間は多くなってきました。しかし冬ぬくぬくと室内で楽をしますと体重増加と筋力低下が気になります。そこで、60年ぶりに鉄道レイアウトを6年前から始めました。

室内で、立姿勢で何時間も神経を集中する作業は、冬期間下半身を鍛えるのに役立ちます。

旭川は世界で最も小さなスケールのメルクリンのZゲージで、シンプルなレイアウトでは飽き足らず規模を大きくしたものを現在製作中です。線路の敷設、電気配線、土木建設を経て、これから建築工事と最終調整です。果たして完成日を迎えられるのかと疑問が絶えずつきまといましたが、もう一息の段階になりました。

東京では国産Zゲージで小規模のレイアウトを製作中です。

写真は、2016年12月現在の状態で、8割がた完成といったところです。(前年完成の予定でしたが)

この趣味は、岩の形や植生など風景観察に一段と深みを増すことにつながり、歩けるうちに旅に出ようなどと、オタク特有のグレーな感じではなく思いのほか健康や積極的な生活態度につながるようです。

右上にチョコッと見えるのは、冬風景の増設レイアウトです。限りありませんね。